定年間際の資格取得
定年後再雇用・・・
あるKさんの事例
セカンドライフ(第二の人生)でも
いろいろとありますが、
今回は会社員のシニアライフの入り口、
「定年」についてお話をします。
定年、リタイヤ間際になると、何故か、
何を してよいのかわからず、
資格を取得しようと 考える人が
多くなります。
あるKさんの事例をお伝えします。
現役時代
バリバリと働き、飛び鳥を落とす勢いの
Kさんは統括部長にも抜擢され、部下
にも 恵まれ、仕事も新規ビジネスも
任される程の やり手でした。
部下の指導もうまく、皆が尊敬の念を
抱き 明るいイメージでした。
仕事の為なら残業もいとわない、休日も
仕事 の為ならと・・・ いわゆる
「会社人間」の類でした。
会社にも仕事にも愛着を持っており、
誇りも ありました。
定年後再雇用
月日の経過で、定年退職となり、
まだ若いし 定年後再雇用の道を選び
ました。
今まで部下だった年下のメンバーが上司
と なり現役時代は面倒も見てやり、
いい奴と 目をかけていたメンバーで
したが、上司に なると途端に豹変。
サラリーマンならよくある事と大人の
対応。
しかし、我慢ならなかったのは、
現役時代に 必死で通したプロジェクト
企画が、ことごと く形が変わって
しまい、なくなるものさえ ありました。
こんな事が重なり、ある日 「おい、
お前はそんなに偉いのか!!」と
怒鳴ってしまいました。
それ以来、仕事は回ってこなくなり、雑務
中心。
やる気も失せ、毎日がとても長い状態。
自分から話しかけることも減り、明るい
イメ ージから、暗いイメージに変わって
しまい ました。
次第に会社では居場所のなさを感じて
おりました。
現役時代のよしみ
ある日、現役時代の取引先の会合の
出張が ありました。
会社を離れることで気晴らしになり
ました。
話好きな、少しおせっかいのオジサン
たちと 話をすると自然に昔の自分に
戻っているよう でした。
今までぐっと、押し殺していた感情と
打っ て変わり、本音トーク、前向き
トークに 元気をもらいました。
それを機に少しずつ自分を客観的に
見れる ようになり、会社の枠組み
から少しずつ 外れていかないとと
考えるように変化を してきました。
決断の時
境遇の似た人たち
外に目が向くようになると、次第に
境遇の 似た人たちの話を聞けるように
なりました。
「やる気がでない」
「このまま勤め続けられる自信がない」
同じような心境の人たちが如何に多い
のか? を知りました。
自分の可能性
気持ちが外に向き始め、自分自身の
事を考え るようになり、
何が出来るのか?
何がしたいのか?
何が好きなのか?
など自分の可能性を考えるように
なりました。
決断の時
再雇用といっても、いずれは必ず
リタイヤの 時が来ます。
「お金のためだけ」の「生きがいの
ない」 会社勤めが、如何に過酷で
残酷なものかを 痛いほど感じました。
「今までの経験を人や社会でお役に
立てたい」
「生きがいを持って働きたい」
「人生は長いから、後悔したくない」
という気持ちが芽生えました。
ITスキルを更に磨きたいと思い、会社
では メリハリをつけ、定時で上がると
自分の時間 を作り、勉強をしてある程度、
目途が付きま した。
その後、再雇用されてから1年余りで、
退職 をされました。
どうしても慣れ親しんだ会社でしたが、
続き ませんでした。
自分に向き合い、目を向けて、
セカンドライ フをイノベーション
(変革)をして、
今すぐ本気で自分を見つめなおしていきま しょう!!